ヘルスケア

近づく冬…職場や家庭などに注意 「マスク会食」は賛否

 新型コロナウイルスの感染リスクが高まるとされる冬場に向け、改めて注意すべきことは何か。週末には3連休も控えており、各地の自治体は「3密」回避を軸に、換気の徹底や会食時のマスク着用、密閉空間での会話自粛など職場や家庭で感染対策を再徹底するよう呼びかけている。

 東京都内では職場や会食、旅行、部活動、自宅パーティーなどさまざまな場面で感染が散発。外出先で感染した人がウイルスを家庭に持ち込み、拡大に拍車をかけているとみられる。

 「忘年会、新年会などが増える季節。会食を計画する際には注意を」。小池百合子都知事は19日のモニタリング会議で、少人数開催▽長時間を避ける▽こまめに換気できる場所を選択▽正面や密接して座らない▽店の感染対策への協力-などを都民に要請した。

 とりわけ冬場には、暖房の使用で窓や扉を閉め切った密閉空間も生じやすくなるため、こまめな換気が不可欠だ。触れる頻度の多いドアノブや電気スイッチの消毒、タオルや歯磨きのコップを共有しない、大皿料理を避け1人分ずつ盛り付けるなど、これまでの対策の再徹底も必要とされる。

 大阪府では、保健所の情報を基に「職場」「飲食」「外出、レジャー」など場面ごとのリスク情報を発信する。例えば職場では、同僚と同じ車での移動や、喫煙所などでの会話や物品の貸し借りが問題視される。

 一方、神奈川県が「新たなマナーとして実践してほしい」(黒岩祐治知事)と提案しているのが、こまめにマスクを着脱しながら飲食する「マスク会食」だ。動画サイトで紹介映像を配信している。ただ、こうした会食方法をめぐっては、SNS(会員制交流サイト)などで「やってやれないことはない」「そこまでして外食したくない」などと賛否が分かれている。

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