受験指導の現場から

「押さえ校は受けさせない」 コロナ禍で“受験パターン”が割れている (2/2ページ)

吉田克己
吉田克己

 例年のインフルエンザであれば、発症して38度以上の高熱を発していても保健室で受験させてくれる学校は多かったが、新型コロナとなればそうはいかない。別室受験させてくれる学校は皆無だろう。

 また、受験生本人が濃厚接触者に認定されてしまえば、あるいは発症していなくても陽性となってしまえば、道義的に受験会場に入らせるわけにはいかないはずだ。

コロナ禍下の受験パターンは二つに分かれるか?

 詰まるところ、今年度については、受験パターンを組む上での考え方は大きく二つに分かれる模様である。

  • A. 新型コロナ感染リスクは特に考慮せず、例年どおり、1月に押さえ校の合格を確保して、2月1日からの本命校に臨む
  • B. 2月1日以前の新型コロナ感染リスクを極力回避するため、1月の押さえ校受験は見送る

 一方で、現時点で1月中旬~2月初旬の状況を見通すことは難しい。今すぐに押さえ校受験の適否を判断するよりは、1月受験をする場合、しない場合の二つの受験パターンに対応できるようにしておき、正月明け早々に結論を出すのが賢明かつ合理的かもしれない。

 その場合も、受験生自身の納得感とモチベーション維持のためには、方針とそう構える理由を親子でしっかりと共有しておきたいことは言うまでもない。

京都大学工学部卒。株式会社リクルートを経て2002年3月に独立。産業能率大学通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」(小論文)講師、近畿大学工学部非常勤講師。日頃は小~高校生の受験指導(理数系科目)に携わっている。「ダイヤモンド・オンライン」でも記事の企画編集・執筆に携わるほか、各種活字メディアの編集・制作ディレクターを務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。

受験指導の現場から】は、吉田克己さんが日々受験を志す生徒に接している現場実感に照らし、教育に関する様々な情報をお届けする連載コラムです。受験生予備軍をもつ家庭を応援します。更新は原則第1水曜日。アーカイブはこちら

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