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静岡県、コロナ病床「年明け450床満床」試算

 新型コロナウイルス感染拡大が続くなか静岡県は4日、現在のペースで感染者増加が続けば、対応病床確保目標を達成しても来年1月2日には病床使用率が100%になるとの試算を公表した。川勝平太知事は臨時会見で、医療体制逼迫(ひっぱく)が「危機的状況で臨界点に達することが予想される」とし、クラスター(感染者集団)が多発する静岡、伊東両市内での地域や業種を絞った飲食店への時短営業要請に備え、両市と調整に入ると明らかにした。

 県独自に定めた6段階の警戒レベルで両市を、県内全体の「4」よりも深刻な「5」としたことに伴う措置。時短要請をした場合は応じた店舗に協力金を支給する方針も示した。これに対し静岡市の田辺信宏市長は、記者団に「県とは『感染者を増やさない』『重症者を増やさない』という共通の目的について、風通しの良い関係、連携を強化したい」と述べた。

 県は一方、これまで「5」としていた浜松市は、新規感染減少などを踏まえて「4」に引き下げた。

 4日正午時点で県が確保したコロナ対応病床は350床。県は現在、450床を目標に医療機関に要請を続けている。試算では、現在のペースで感染が増えれば入院者が今月25日に1日時点(195人)の2倍の390人に達し、来年1月2日には450人となる。確保目標を達成しても完全に埋まる計算だ。

 さらに静岡市を中心とする県中部と、市中感染が疑われ大規模検査を実施中の伊東市を含む県東部では、より早く今月半ばにも満床となる懸念があるという。

 川勝知事は、このままでは両市での時短要請は「避けられない」と述べた。回避へ「他地域より慎重な行動が求められる」として新たなコロナ対策方針を示し、県民に「集中対策期間」の今月20日までは、対策が不十分な飲食店利用などを控えるよう協力を強く呼び掛けた。

 時短要請には市町の同意が必要。このため4日、難波喬司副知事が静岡市役所を訪れ、時短要請が必要な時に直ちに実施できるように備えた具体的内容の検討などについて、県との協力と調整開始を求めた。

【静岡県の新たな新型コロナ対応方針のポイント】

 ・このままでは入院者数が25日に1日時点(195人)の2倍となり、対応病床不足に陥る危機

 ・病床数を現在の350床から450床へ拡充

 ・軽症時の宿泊療養施設や自宅療養の積極的利用

 ・クラスター抑制へ飲食店に出向いて対策を指導

 ・地域や業種を絞った時短営業要請を想定した具体的準備を自治体と調整開始

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