ライフ

「大阪赤信号」一夜明けた4日…出勤、悩む会社員 駅や観光地では人出も

 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い、大阪府が独自基準「大阪モデル」で非常事態を示す「赤信号」を初めて点灯させ、一夜が明けた4日朝。不要不急の外出自粛要請が始まったが、大阪市内のターミナル駅では「いつも通り」との声が聞かれた。春の緊急事態宣言下ほど厳しい要請ではないこともあり、どこまで外出を抑制すべきなのか、戸惑いも広がっていた。

 JR大阪駅(大阪市北区)では通勤ラッシュの午前8時ごろ、マスクを着けた大勢の会社員らが足早に職場に向かっていた。大阪府寝屋川市のパートの男性(68)は「感染者数が増えているので要請に従って人出を減らさなくてはいけないのに、電車内は普段と変わらず混んでいた」と表情を曇らせる。

 大阪を代表する観光地、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市此花区)では、例年より少ないものの、クリスマスシーズンということもあり、開場する午前10時を前に来場者が列をなしていた。大阪市内の女性(61)は「本当は来てはいけないとは思っているが、つい…」と苦い表情。

 名古屋市から家族で訪れたパートの女性(35)は「何カ月も前から宿泊予約し、チケットを取っていた」といい、「(赤信号が点灯した)次の日だったので、キャンセルはできなかった。パーク内では『密』にならないように気を付けながら遊びたい」と話した。

 吉村洋文知事は3日に開いた府の新型コロナ対策本部会議で「緊急事態宣言時ほど厳しい要請はしないが、できる限り不要不急の外出を控えることを府民にお願いしたい」と説明。大阪市北区と中央区の飲食店への時短・休業要請は15日まで延長されたものの、ほかの地域については同様の要請はなく、府立学校も通常授業が続く。

 「できる限り」をいかに判断するか。大阪市北区の看護師、石井麻紀さん(41)は休日に家族と一緒に買い物に出かける予定だったが、やめた。「医療従事者として今回の決定に理解は示せるが、どの程度まで外出を自粛すればいいのかあいまいで、判断が難しいと思う」と語った。

 同区の女性会社員(40)は、この日は出勤するが、週明けからは在宅勤務を促されているという。「会社でしかできない仕事も抱えているので、在宅勤務を選択するか悩んでいる。どこまで外出を控えるべきか、明確な基準を提示してほしかった」と話した。

 「できる限りの自粛」には、子育て世代も頭を悩ませている。緊急事態宣言下では、公園などで遊ぶ子供たちへ厳しい目が向けられることもあった。大阪市阿倍野区で小学4年の子供を育てる40代の女性会社員は、「学校が休みにならないのは助かるが、外遊びは控えないといけないのだろうか」と困惑していた。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus