生まれてから、読み書きをマスターするまでの「奇跡」
赤ちゃんが生まれてからの身体的・心理的な成長過程はとても神秘的で、高度で、美しいと感じています。
赤ちゃんはまず、「耳」を頼りに生活します。ママ・パパから発せられる言葉やまわりの環境の音をたくさん聞いて、様々な種類の音を区別できるようになっていきます。1歳ごろまでに、より多くの情報を「目」からも入手するようになり、モノの特徴をつかみ、違いを認識し始めます。「ブーブー(車)とわんわん(犬)は違う」と認識できるから、赤ちゃんはそれを見たときに喜べるのです。
成長や発達のメカニズムはまだまだ解明されていないことも多いようです。難しい話は苦手なので詳細は控えますが、赤ちゃんが読み書きできるようになるって…うん、シンプルにすごい!
では、GGISが、英語の読み書きができるようになるための「取っ掛かり」をどのように作っているのかをご紹介させてください。
馴染んで、見慣れてもらう
GGISでは、アルファベットのみならず、数字や形をいろいろな方法で目にする機会を設けています。教室内の至るところに、アルファベットが飾られていますし、まだ読めない年齢でも、さりげなくアルファベットの形をクラフトに織り交ぜてみたり。
例えば、1才児クラスのPink Pig(ピンクのブタさん)のクラフト。「P=プッ」というアルファベット&フォニックスについても、レッスンの中で先生は何度か触れますが、もちろんフォニックスを学ばせようという目的では行っていません。まだ文字という概念さえ理解できない年齢です。
耳・目・鼻とクネクネしたしっぽをくっつけて手先を鍛えるアクティビティ(英語ではモータースキルアといいます)の中で、Pという「形=文字」を目にすることで、「こういう形見たことあるな」と馴染んでもらうだけで十分なのです。
こちらは別の例です。スライムで遊ぶ際にさりげなくアルファベットの形をしたクッキーの型抜きを用意しておくと、これで遊べ! と言わなくても、自ら、スライムに何度も型を押し付けます。しかも、そこに置くアルファベットもランダムではなくて、本人達の名前に含まれるアルファベットを先生は準備しているのです(細かい演出にあっぱれ!)。
もちろん、一緒に遊びながらタイミングを見計らって「Kはクッっていう音だね」と声がけもしています。
こちらは「ふわふわ」という感触に触れてもらうこと、そして、色について学ぶアクティビティでした。紙にそれぞれの名前のイニシャルを書いておくと、生徒によっては、アルファベットをなぞってみたり、ふわふわをMに乗っけてみたり、アルファベットを使って遊んでくれることもあります。全く見向きしないこともありますが、問題ないです。
こちらは、自分好みのネックレスを作っているようですね。よーーく見ると、アルファベットの飾りに紐を通しています。