■新たなスタンダードに
Sansanの法人向けオンライン名刺交換機能はサービス開始数カ月で約3000社以上が利用。名刺をスキャナーなどでシステムに取り込んでおくと、オンライン会議の際などに、相手に自分の名刺をダウンロードできるURLを送ることができる。相手が名刺を簡単に送り返せる仕組みもついている。「商談のアイスブレーク(話のきっかけ)になるツールが名刺」と広報担当者。今後利用場面が広がると見る。
デジタル化はされても、名刺自体はなくならないだろう。USENの大田さんは、オンライン名刺を、新たな仕事様式に必要な道具だととらえてこう言った。「コロナ禍がおさまった後も、対面ではなく、そのままオンライン商談でいいよというお客さまも出てくると思う。新しい(働き方の)スタンダードにオンライン名刺が入ってくる」
コロナ禍が進めた職場慣行の改革は、令和3年も続きそうだ。 (津川綾子)