知ってる?!

ビーツ(1) 「奇跡の野菜」色鮮やかで栄養豊富

 食物繊維やミネラル、ポリフェノールが豊富なスーパーフードと注目される「ビーツ」。目を引く鮮やかな赤紫色の果肉が特徴で、ほんのり甘い。

 外見は赤カブのようだが、ヒユ科の野菜で砂糖の原料になる「テンサイ」の仲間。原産は地中海沿岸とされ、欧米などではサラダや煮込み料理など幅広く使われ、ロシア料理「ボルシチ」にも欠かせない。

 「非常に注目度の高い野菜で、今後の市場拡大が期待できる」と話すのは、長野県などで無農薬野菜を栽培する「まる文農場」(小林祐文社長)の小林晋之介さん(38)。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、昨年4月からインターネット販売を始めると即完売に。急遽(きゅうきょ)、栽培面積を10倍の約990平方メートルに広げた。日本在住の外国人にとくに好評だという。インスタグラムでは調理法や魅力なども紹介している。

 そんなビーツを手軽に味わってもらおうと、製糖大手の塩水港精糖では昨年11月から、ビーツドリンク「奇跡の野菜といわれるビーツをドリンクにしました」の販売を始めた。久野修慈会長は「詳しく成分を研究して、(日本でもいずれ)欧米並みの普及になると確信した」と自信を示している。(取材協力 塩水港精糖)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus