ヘルスケア

静岡県内、ワクチン用冷凍庫41台が月内に 割り当ては計263台

 新型コロナウイルスのワクチンについて、静岡県は医療従事者約12万人への優先接種が、3月半ば以降に始まるとの見通しを明らかにした。接種に備えワクチン保管用の冷凍庫41台が今月中に届くことになり、市町と配置先を調整している。約109万人の高齢者への接種開始は、当初予定の3月末から4月以降に遅れるもようだ。

 これらに先立ち今月中旬、副反応の確認も兼ねて始まる一部の医療従事者への先行接種対象に県内では唯一、地域医療機能推進機構(JCHO)傘下の桜ケ丘病院(静岡市清水区)が選ばれた。

 ワクチン接種は国の指示に従って市町が実施し、県が調整と支援を行う。県は今月から感染症対策チームのワクチン班を5人から16人と3倍以上に増員。地域別に市町との調整担当を決め、支援を強化している。

 各市町は国が示したスケジュールに沿って、対象者のリストアップ▽医療機関などとの調整▽冷凍庫設置場所選定▽会場と医療従事者の確保▽住民に郵送するクーポン券の発行準備-などに着手した。多くの市町で担当部署を増員したり専従の職員を配置したりし、体制整備を進めている。

 一部の製薬会社のワクチン保管に必要な超低温冷凍庫は、国から県内に263台が割り当てられた。このうち医療従事者への先行接種に使われる41台が、今月中に到着する見込み。残りは高齢者や65歳未満の人々への接種開始に間に合うように順次届くことになっている。ただ、65歳未満への開始時期は国から示されておらず未定だ。

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