ヘルスケア

都内コロナ死者、70代以上9割 直近1週間で増加傾向

 東京都内の新型コロナウイルスの感染状況を分析する都のモニタリング会議が4日開かれ、直近1週間で死者数の9割を70代以上が占め増加傾向にあることが報告された。新規感染者数が減少する中で重症化リスクの高い高齢者層への感染拡大が続いているとし、入院患者数については「減少の兆しが見られない」と危機感を表明した。緊急事態宣言から4週間。医療提供体制の逼迫(ひっぱく)は続いている。

 同会議では都外居住者の唾液の郵送検査による感染判明分を除外し、分析した。7日間平均の新規感染者数は緊急事態宣言発令から間もない1月13日時点で1698・9人だったが、20日時点で1471・4人▽27日時点で1015・1人▽今月3日時点で683・6人-と減少している。

 ただ病院や高齢者施設での感染多発などを背景に65歳以上の高齢者が占める割合は増加。前々週(1月12~18日)が15・8%、前週(19~25日)が21・8%と推移し、今週(26日~今月1日)は25・6%に達した。

 報告された死者数は前々週が39人、前週が68人だったのに対して、今週が98人。前々週と前週は9割近く、今週は9割を70代以上が占めた。同会議のメンバー、国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は死者数の増加について「高齢者の感染が多く、その影響が非常に大きい」と指摘する。

 重症者数、入院患者数はいずれもピーク時から減少しているものの高い水準にあり、入院患者数は1月27日時点で2871人、今月3日時点で2876人と横ばいで推移した。自宅待機の感染者らが病院に次々と移っていることが要因の一つとされており、同会議では「減少の兆しが見られず、通常の救急医療なども含めて危機的状況が続いている」と分析した。

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