Q 副反応のリスクは?
A ごく一部にあるが、重症化はまれ
mRNAワクチンは、副次的に起きる反応のうち、接種後15~30分でショック症状が起きるアナフィラキシーショックがやや多いとされる。米疾病対策センター(CDC)によると、100万人に約2~5人で、インフルエンザ(100万人に1人程度)に比べると頻度は高い。ただ、発症はごくわずかで、治療法も確立している。医師が確認していれば問題はない。
このほか、治験では神経まひや脳炎の報告はない。また、抗体が症状を悪化させる抗体依存性感染増強現象(ADE)が起きる可能性も低いとみられている。
Q 既に感染した人の接種は?
A 米では当面打たなくてよし、日本は審査踏まえ今後判断
米国では感染していない人が優先で、既に感染して治った人は当面打たなくていいことになっているが、日本は「承認時の審査の内容を踏まえ、今後判断していく」(厚生労働省)という姿勢を示している。
無症状の感染者が接種した場合、免疫が強まり過ぎて体調が悪化するのではないかとの懸念はあるが、悪影響が出るとは考えられていない。
イスラエルで行われた接種状況の調査では、1回接種後に発症、重症化した人よりも、2回接種後に重症化した人の方がはるかに少なく、抗体の増加で発症予防効果は高まっていた。
Q 子供・妊婦も接種できる?
A 当面は16歳以上、妊娠12週までは避けて
子供が接種対象となるかは、安全性や有効性の情報などを見極めて検討される。国内で承認された米ファイザー社のワクチンは15歳以下の治験データが少ないため、当面は16歳以上が接種対象となる。
妊婦や胎児、出生児への安全性もはっきりしていない。日本産科婦人科学会などは、妊婦を接種対象から外さないとする提言をまとめた。接種を希望する場合は事前に十分な説明を行って同意を得た上で、母子の適切な管理ができる産婦人科施設などで受ける。妊娠12週までは接種を避けることなども求めている。
Q 変異ウイルスに効果ある?
A 全く効かなくなることはない
最近の調査で、南アフリカの変異ウイルスに対してはワクチンの効果が下がったと報告されており、効きが悪くなるケースはあるようだ。
だが、ワクチン接種で作られる新型コロナのタンパク質は、体内に何十種類もの抗体を生み出す。ウイルスが変異したとしても、効果を失うのはこのうち数種類にとどまるとみられ、残りについては免疫が機能する。
全ての抗体が一度に機能しなくなることはあり得ないので、ウイルスの変異が続いたとしても、ワクチンが全く効かなくなることはないとみられている。