茨城県坂東市の歓喜寺境内で、エドヒガンザクラが見頃を迎えている。樹齢400年とされ、幹回り約5・5メートル、高さ約18メートルの巨木は、市の天然記念物にも指定されている。
ソメイヨシノの原種としても知られる早咲きで彼岸のころに開花するのが特徴。歓喜寺では今月10日に開花が確認され、温暖な日が続いた影響で例年より2週間ほど早い17日に満開となった。
見頃を迎えると、毎年県内外からカメラを持った見物客が訪れ、青空と桜のコントラストを楽しんでいる。近くに住む関根喜一さん(71)は「今年もきれいに咲いた。気持ちが安らぎパワーをいただいています」と語った。
神島祐基住職(52)は「コロナ禍で大変な状況だが、少しでも癒しになれば」と話した。
開花中は夜間のライトアップも午後6時から翌日午前2時まで行われる。
(谷島英里子)