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ウィズコロナのスポーツ支援(4) ファンへの発信、チームの力に

 新型コロナウイルスの感染拡大によってファンとの触れ合いの場が減り、選手のモチベーションへの影響も懸念される。とくに、仕事やアルバイトをしながら活動する選手が多いマイナースポーツでは深刻だ。

 国内にプロリーグのないアメリカンフットボール。社会人チームはスポンサー企業が運営費などを支給する「クラブチーム」が多く、競技以外で生計を立てる選手がほとんど。終業後や休日にトレーニングを重ねる必要があり、高い自己管理能力が求められる。

 兵庫県尼崎市に拠点を置く「アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ」のプロジェクトマネージャー、川口陽生選手(26)は「コロナ禍で昨年は地元のファンと会う機会も少なく、目標を見失いそうな時期もあった」と打ち明ける。昨年、公式戦は3試合のみで、入場制限もあった。「選手が応援されていることを実感できる場は重要」と話す。

 チャレンジャーズは今月、伊藤忠商事グループの運営するオンラインサービス「サーカスファン」でファンコミュニティを作った。選手一人一人がチームやアメフトの魅力を発信することで「やりがいにつながり、チーム愛も育つのでは」と期待する。

 そこでの収益は、強化費や地域貢献活動に充てる考えで「地域に還元しながら、ファンと一緒に日本一のチームをめざしたい」と力強く語った。(取材協力 伊藤忠商事)

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