節約家計簿

大学在学中の学費 どう捻出

 大学受験が終わり、入学金や授業料の支払いを終えたご家庭も多いでしょう。お子さんの進路が決まって、入学時に納める費用を支払った今は、ひと息つきたいところかもしれませんが、卒業までの支払いプランを立てることをおすすめします。

 奨学金を申し込んでいる、あるいは入学後に申し込む予定のご家庭では、奨学金の使い道をお子さんと話し合いましょう。奨学金はお子さんの生活費に充てるのか、手を付けずに学費の支払いに使うのかなど、具体的な使い方を検討するのです。学資保険から学資金が受け取れるご家庭では、何年の何月に学資金がいくら出るのかを確認して、どの学期の授業料などに充てるのかを考えましょう。

 併せて、お子さんのアルバイト収入を見込んでいるご家庭では、アルバイトでどのくらい稼いでほしいのか、話し合うこともおすすめします。新型コロナウイルスの影響で、アルバイトの募集が減っていたり、飲食店の営業時間が短縮されるなど、期待するほどアルバイト収入を得られない可能性もあるからです。

 アルバイト収入が減っている現実は、調査からも読み取れます。たとえば今月発表された「第56回学生生活実態調査」(全国大学生活協同組合連合会)によると、令和2年のアルバイト収入は、自宅生で1カ月3万7680円、下宿生で2万6360円になっています。自宅生では1カ月3550円、下宿生では7240円も、前年に比べて減っています。新型コロナウイルスの影響が長引いているため、下宿生は仕送りの増額が必要かもしれません。

 在学中のお子さんがいて、今年度までは奨学金を借りていなくても、新年度からは奨学金を利用したいと考えるご家庭もあるはずです。そのようなご家庭では、学費の支払いプランの再検討が必要です。またお子さんが成績不振で留年すると、給付型の奨学金などは支給が停止する可能性もあります。お子さんの成績は、定期的に確認することをおすすめします。

(ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)

 

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