協会では、ガイドラインを定めて対策を強化。ターミナルのカウンターに透明の仕切りを設置し、船内では客同士の距離を空けるため座席を離して発売したり、相部屋をカーテンで仕切ったりと工夫をした。人が集まる船内イベントは休止し、浴場や喫煙室の入室人数を制限するなどして、安心して船旅を楽しめる環境を整えた。
プロジェクト発案者の小林さんは「日本は世界でもトップクラスの海洋大国。日本人の歴史は船とともに刻まれてきた」と、船が海上安全を祈願する人々の信仰心を育んできたと指摘。「各地に点在する船会社が初めてつながることで、新しい船旅のスタイルが生まれてほしい」と話す。山崎会長は「コロナでさまざまなものが分断されてしまったが、御船印めぐりプロジェクトは船と船、全国の航路をつなぐプロジェクト。御船印を玄関に、海や船への親しみを広げてほしい」と期待を寄せている。
プロジェクトの詳細は、https://gosen-in.jp
(道丸摩耶)