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住宅ローン控除改正! 単身者もマイホーム購入で生涯の住居費用を圧縮しよう (2/2ページ)

高橋成壽
高橋成壽

■単身者が住宅を購入したほうがいい場合

 筆者の私見ですが、生涯の住宅費を抑えるには、単身で生きていくこと決めた段階で家を買う計画を立てたほうがいいと考えます。

 人生の資金繰りであるキャッシュフロー表を作成し、生涯の収支を見ていくと、住宅の賃貸費用が支出の大半を占める場合が多いのです。人生100年時代と言われて久しいですが、男性が平均寿命の81歳まで生き残る割合は61%、寿命の中央値は84歳、90歳までの生存が27%、95歳までの生存が10%あります。女性の場合は平均寿命の87歳まで生存する人が63%、中央値が90歳、95歳まで27%、100歳まで7%の生存です。

 定年を65歳とすると、95歳まで30年、100歳まで35年の老後があります。一生家賃を払い続けると長生きするほど支出が増えます。マイホームであれば住宅ローンを完済すれば、固定資産税と維持費がかかるだけ。マンションであれば管理費と修繕費はかかりますが、単身者用の物件であればファミリータイプよりも少ない額で済みます。

 気をつけたいのは、結婚や未婚の親になるなど家族が増える予定があるにも関わらず、将来賃貸に出すことを念頭に住宅ローンを借りる場合です。貸した場合の賃料は住宅ローンの返済額+管理費+修繕積立金+固定資産税とならなければ赤字になります。

 賃貸に出す場合、所得の高い人は家賃収入にも高税率の所得税がかかるため、手取りが少なくなります。住み替えや買い替えを想定して家を買う場合は、周辺の家賃相場を踏まえた物件価格になっているかを確認すると良いでしょう。

 都心でも1LDKサイズのマンションは手頃な価格で買えるようです。人生の住居費用を圧縮するという視点でマイホームを検討するのもいいのではないでしょうか。

高橋成壽(たかはし・なるひさ)
高橋成壽(たかはし・なるひさ) ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
寿FPコンサルティング株式会社代表取締役
1978年生まれ。神奈川県出身。慶応義塾大学総合政策学部卒。金融業界での実務経験を経て2007年にFP会社「寿コンサルティング」を設立。顧客は上場企業の経営者からシングルマザーまで幅広い。専門家ネットワークを活用し、お金に困らない仕組みづくりと豊かな人生設計の提供に励む。著書に「ダンナの遺産を子どもに相続させないで」(廣済堂出版)。無料のFP相談を提供する「ライフプランの窓口」では事務局を務める。

【お金で損する人・得する人】は、FPなどお金のプロたちが、将来後悔しないため、制度に“搾取”されないため知っておきたいお金に関わるノウハウをわかりやすく解説する連載コラムです。アーカイブはこちら

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