菅義偉（すが・よしひで）首相は１３日、公明党の石井啓一幹事長らと官邸で会談し、政府が東京と大阪に設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターをめぐり、東京駅など最寄り駅からセンターまでの移動サービスを検討していることを明らかにした。首相は接種を円滑に進めるため、「何でもやる」と述べた。石井氏らが会談後、記者団に語った。
石井氏らはワクチン接種の迅速化に向けた党の緊急提言を首相に手渡し、他の自治体でも大規模接種会場の設置を可能とするため、国の財政支援を求めた。首相が７月末までの完了を目指す６５歳以上の高齢者の接種に関し、石井氏らが９月から１０月までかかる自治体もあると指摘すると、首相は「そんなに遅れるところがあるの」と驚いていたという。