大変革期のモビリティ業界を読む

空を駆ける「ホバーバイク」年内発表 “空飛ぶクルマ”がついに実現する (1/2ページ)

楠田悦子
楠田悦子

 “空飛ぶクルマ”といえばどんなものを思い浮かべるだろうか。例えば、離島や草原のような人があまり住んでいないところを飛ぶヘリコプターが進化したようなもの…。少なくとも、日常生活に使えるもの、自分の身近に使えるものという認識を持てない人は多いのではないだろうか。筆者もその一人であった。

 しかしそんな冷めた目で見ていた筆者をして、「もしかしたら空飛ぶクルマで世界が大きく変わってしまうかもしれない」と思える発表がありそうだ。スタートアップ企業の「A.L.I. Technologies」(東京都港区)が今年、空飛ぶクルマを発表しようとしている。

 道路を走るクルマの少し上を飛ぶ

 A.L.I. Technologiesの発想が非常におもしろい。まず、飛ぶ高さが競合他社のそれとは異なる。道路を走るクルマの少し上、地上5~500メートルの高さの「空中域」を飛ぶというのだ。同社はこの「空中域」から社会の仕組みを変えていこうとしている。

 もし東京で、旅客機が飛行する高さで飛ばそうとするとどうなるだろう。日常生活やレジャーを楽しむといった用途では想像しにくい。それに、羽田空港へ発着する旅客機、空撮のヘリコプターなど、東京の上空はすでに混み合っている。

 地上を走行するクルマの少し上、ビルの高さほどの高度は未開拓だ。日常生活での用途が広がってくるのでは。自宅からすっと空飛ぶクルマに乗って、鳥になったような気分で毎日の移動を楽しめるかもしれない。災害時の救出もいち早く行える可能性もある。道路が整備されていない山間部や段差があるような場所も、低空飛行で違った角度から楽しめるかもしれない。あるいは、車いすに変わるモビリティとして、障害を乗り越えて人々が移動の自由を手にすることができる移動手段として活躍できる可能性もある。

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