ヘルスケア

新千歳空港でPCRキット配布 旅行者、職員対象に

 国の緊急事態宣言が発令中の北海道・新千歳空港で3日、新型コロナウイルスの感染の有無を判定する「PCR検査キット」の配布が始まった。感染拡大の予兆の把握や感染源の早期探知などを目的に、人の往来の多い場所で国が実施している。宣言の期限を迎える20日ごろまで、毎日最大200キットを配布する。

 検査キットは旅行者や空港職員などを対象に無料で配布。唾液を採取して送付すると、数日後に検査結果がメールで届く。陽性の判定が出た場合、医療機関の受診勧奨とともに保健所からも連絡が入る。

 空港内の特設スペースではスタッフ5人が検査の希望者に対応。同空港の保安部門に勤務する女性職員(25)は「空港はほかの場所と比べて感染リスクが高いので、検査を受けたかった。今夜にも検体を採取して送りたい」と話した。

 配布場所は検査目的の利用が懸念されるため非公表。初日は1カ所で行われたが、7日以降は2カ所で配布するという。

 調整にあたった北海道の担当者は「今後、国から提供されるデータなどを踏まえ、感染拡大の防止を進めていく」と話した。

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