ヘルスケア

テレビの見過ぎでバカになる人は、ツッコミせずに見ているからバカになる (1/2ページ)

 ストレスを減らすためにはどうすればいいか。精神科医の和田秀樹さんは「『こうあるべき』という脳の錯覚がストレスの原因だ。まずはテレビをみるときに、必ずツッコミを入れるようにするといい」という--。※本稿は、和田秀樹『ストレスの9割は「脳の錯覚」』(青春新書INTELLIGENCE)の一部を再編集したものです。

 「やってみなければわからない」の姿勢が大切

 ここでは、「脳の錯覚」から抜け出すためのヒントを紹介します。

 自分が持っているスキーマを自覚し、「こうあるべき」をやめるための習慣を、いくつか提案します。

 小さな習慣を数多く集めているのは、人によって効くもの、効かないものがどうしてもあるからです。万人に対して「これさえやればうまくいく」と太鼓判を押せるような習慣はありません。3つでも4つでも、ここから自分に合うものが見つかればOKとしてください。

 1つ試して効果がなくても、そこで諦めず、次を試してください。うまくいかなければまた次に。そうして、あらゆる可能性を試すマインドさえあれば、得られるものはいくらでもあります。また最後には、自分にとってベストな習慣にたどり着けるはずです。

 そんな風に「やってみなければわからない」とする姿勢こそ、スキーマの縛りを解くために一番大切なことであり、人生を面白くするコツでもあります。

 心の治療はとくにそうですが、医療の世界にも「これで絶対治る」と約束できるような正解は、残念ながらありません。でも、試せることはたくさんありますし、どれが効くかは、やってみないとわかりません。

 なので私も、「この習慣さえつければ、絶対、脳の錯覚を抜け出せる」とは言わないことにします(笑)。

 読者の皆さんにお願いしたいのは、「これ合わないな」と思ったら、そこで我慢せず、次を試すこと。そして、「やってみなければわからない」の姿勢で、人生を楽しむことです。

 テレビにツッコミを入れることで思い込みを防ぐ

 ヒント1 テレビは「ボケ」、自分は「ツッコミ」

 私の両親は、テレビに向かって悪態をつくのが習慣でした。

 「勉強ばかりしていると人間的に問題がある子が育つ」というコメントが流れてくると、親は「まともに信じたらバカを見るで。学歴はあったほうがいいに決まってるやないか。その証拠に、お前の通ってる塾にもテレビ局の子がいるやろ?」とツッコミを入れるのです。

 我が家ではそれが日常の光景でした。私も、テレビはイチャモンをつけながら観ることにしています。なにしろ、テレビがスキーマを刷り込んでくる力は、強力無比です。

 テレビに対して無防備でいると「こうするべき、ああするべき」「これもダメ、あれもダメ」と刷り込まれるばかりで、人生が窮屈になる一方です。

 メタ認知的なモニタリングで「自分はメディアの影響を受けすぎている」「コロナ不安を煽る番組ばかりで、いつも不安を感じている」と自覚できているなら、刷り込みの供給源であるテレビやSNSを思い切って遮断するのもいいと思います。

 テレビを見てもいいですが、そのときは必ず「疑いながら」視聴しましょう。自分がツッコミならテレビはボケ。ボケの言うことをまともに信じるから、おかしなことになるのです。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus