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NHK経営委が議事録開示、番組批判出るも「組織統治」に重点

 かんぽ生命保険の不正販売を報じたNHKの番組をめぐって日本郵政グループから抗議を受け、経営委員会が当時の上田良一会長を厳重注意した問題で、経営委は8日、議事録を情報開示請求していた産経新聞などに文書を開示した。委員の詳細なやり取りを記した文書はこれまで非公表で、NHKの第三者機関「情報公開・個人情報保護審議委員会」が2回にわたって開示を答申していた。

 NHKは平成30年4月、「クローズアップ現代+(プラス)」で不正販売問題を報道したが、郵政側は続編準備のための情報提供を呼びかける動画削除を求める文書を上田氏宛てに送付。郵政側とのやり取りで、番組の統括チーフプロデューサーが「番組制作について会長は関与しない」と誤った説明をしたとして、郵政側はガバナンス(組織統治)体制の検証と必要な措置を講じるよう求め、経営委に文書を送付した。経営委は同年10月23日に上田氏に厳重注意を行った。

 この問題では、経営委員の番組に対する批判的な発言が、放送法で禁じる個別の番組への介入にあたるかが焦点だった。今回開示された文書によると、同日の経営委では、委員の一部が番組について「極めて稚拙」「つくり方に問題がある」などと述べているが、別の委員が「個別の番組にタッチしていくということは基本的にできない」と説明。その後、当時の石原進委員長がこの日の論点をガバナンスであると整理し、話し合いを進めた経緯が分かる。

 番組は令和元年10月、ホームページで会長への注意が取材や制作に影響したことは「ありえない」と説明。平成30年10月当時は委員長代行だった森下俊三委員長は今月6日、報道陣に「(番組への介入は)一切なかった」と話した。

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