ライフ

スパコン「富岳」でゲリラ豪雨を予測、20日から実証実験

 理化学研究所が運用するスーパーコンピューター「富岳」(神戸市)を使って、ゲリラ豪雨を予測する実証実験が20日から始まる。理研や国立情報学研究所などの研究チームが発表した。世界一のスパコンが持つ圧倒的な計算力を用いた実験で、短時間で状況が急変するため予測が難しいゲリラ豪雨の予測手法の実用化を目指す。

 ゲリラ豪雨は局地的に降る急な大雨で、わずか数分のうちに状況が大きく変わる。このため、実験では富岳をリアルタイムで使って1000通りのシミュレーションを実施。30秒ごとに新たな観測データを取り込んで、30分後までのゲリラ豪雨の確率を算出する。観測データは、さいたま市に設置されている、雨雲の3次元立体構造を高速に観測することができる高性能の気象レーダーから得る。

 過去の観測データを用いて動作確認したところ、実際に観測された雨の分布とよく一致した結果が得られたという。

 今回の実験は首都圏が対象で、期間は今月20日から8月8日までと、8月24日から9月5日までの2回。実験で得られた予報データは、理研の天気予報研究のウェブサイト(https://weather.riken.jp/)およびスマートフォン向けアプリ「3D雨雲ウォッチ」で20日正午から公開される。ただ、予報は試験的に行うもので、利用者の安全や利益に関わる意思決定に用いることには適さないため、利用には注意が必要だ。

 富岳は、スパコン「京」の後継機として理研と富士通が共同開発し、今年3月から本格稼働した。スパコンの計算性能を競う4つの世界ランキングで3期連続の首位を維持している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus