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東京五輪の競技スタート、ソフト上野が白星で飾る「無観客でも思いを伝えたい」

 2008年北京五輪で日本を金メダルに導いた「413球の熱投」から13年。上野由岐子が、大舞台のマウンドに戻ってきた。「長かった」が率直な感想だ。3大会ぶりに実施競技、1964年の東京五輪以来57年ぶりとなる自国開催の五輪の競技スタートを白星で飾った。

 一回、制球が定まらず1死満塁から押し出し死球で失点。それでもピンチを空振り三振と投ゴロで切り抜けると波に乗った。二回以降は110キロを超える直球と自在に操る変化球で計7三振を奪い、五回1死まできっちりと試合をつくった。

 北京での熱投後、五輪の実施競技から外れ、自身も左膝の痛みに長年悩まされた。一度は競技に対する情熱を失いかけたが、東京五輪を目指すと決めてからは「同じパフォーマンスはできないかもしれないが、さらに違った自分を表現したい」と突き進んできた。

 迎えた開幕戦。新型コロナウイルス禍のためスタンドに観客の姿はない。それでも「復興五輪として、福島でスタートする意味をずっと考えてきた。無観客でも熱い思いを伝えたい」。強い覚悟を持ち、上野の挑戦が再び幕を明けた。

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