ライフ

「五輪は世界を一つにする力」 英五輪委CEO寄稿 

 英オリンピック委員会CEO(最高経営責任者)のアンディ・アンソン氏が産経新聞に寄稿し、23日開幕の東京五輪の意義について語った。

     ◇

 今回、日本を訪れることができたことを大変うれしく思う。東京は、私だけでなく英国、英国代表チームにとってもとても特別な場所だ。私は前回の東京五輪が開かれた1964年に生まれた。多くの元五輪選手が64年の東京五輪を懐かしみ、英国の人々もその素晴らしい大会を覚えている。

 今日、私たちは当時と全く異なる東京、大きく異なる五輪大会を迎えている。この18カ月間、新型コロナウイルスで世界全体が困難な状況に直面し、それは日本と英国でも続いている。新型コロナはあらゆるものを変え、日々の生活や仕事の仕方を困難にした。

 だからこそ、日本の人々の優しさやおもてなしに私たちは心から感謝している。横浜市や川崎市、東京都港区、慶応大に英国代表チームの事前キャンプや開催期間中のトレーニング施設を支援していただいたことはとても幸運だった。私たちはこのような素晴らしい環境を経験したことはない。

 東京五輪の大半の競技が無観客での開催になったというニュースを聞き、私たちは非常に悲しんだ。無観客の決定については多くの点で理解できる一方、観戦を楽しみにしていた人々が失望する気持ちもよく分かる。私たちは2012年のロンドン五輪が英国の人々にとって大切な意味を持っていたことを知っている。

 ロンドン五輪で経験しているように、世界中から集まる選手たちの素晴らしいパフォーマンスは、日本だけでなく世界の人々を一つにする力がある。「オリンピックに代わるイベントはいまだ世界に存在しない」。これが選手の皆さんへの私のメッセージだ。

 私たちは間違いなく最高のスポーツ、最高の試合、最高の選手たちを目の当たりにすることになる。

 私たちはこの18カ月間で多くのことを経験してきた。皆さんが東京五輪を、五輪のあるべき姿である、人類の努力と最高の人間性を祝う場として楽しんでくれることを願っている。

 ありがとう、日本。日本は素晴らしい五輪のホスト国になるでしょう。(寄稿)

 アンディ・アンソン 英サッカーチーム「マンチェスター・ユナイテッド」のコマーシャル・ディレクターなどを歴任。2011年から英国オリンピック委員会(BOA)の非常勤役員を務め、19年、CEOに就任。1964年生まれ。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus