新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、大阪府は入院が必要ない患者について、原則宿泊療養とする方針を維持している。11日時点の療養者は第4波のピーク(1839人)を超え、過去最多の2415人に上り、確保している宿泊療養施設計4076室の使用率は59・2%に到達。宿泊療養者は今後も増える見込みで、来週までに6千室への上積みを目指す。
府は7月下旬に患者の健康状態や宿泊療養施設の空室状況、送迎車両の配置情報をオンライン上で共有するシステムを導入し、入所手続きを迅速化。感染判明から最短で半日程度で入所できるようにした。
さらに宿泊療養者の容体が悪化した際、搬送できない事態を避けるため、受け入れに協力する「連携型病院」の制度を今月始めた。宿泊療養施設から10キロ以内に位置し、中等症病床を10床程度備える病院を11日までに7カ所指定し、府内の施設15カ所のうち11カ所をカバーしている。
吉村洋文知事は10日、連携型病院について自身のツイッターで「スムーズに入院対応できるよう制度を構築した」と投稿する一方、「感染者全体が急増すると対応が困難。感染対策の徹底を」と呼びかけた。
府によると、直近7日間の感染者数の1日平均は11日に1123人に上り、前週比約1・2倍。府の試算では、第4波の1・1倍のペースで感染者が増え続ければ、宿泊療養者は20日に9815人に達するとしているが、実際はそれを下回るペースで推移している。