ヘルスケア

コロナ自宅療養急増、注意点は 「酸素濃度」正しく測定

 重症化の前兆 すぐ連絡

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、自宅療養者の数が増え続けている。都内では7月1日時点で1006人だった自宅療養者は約1カ月後の同31日に1万人を突破。今月11日現在で1万9千人を超えた。全国でも4万5千人(4日時点)を上回っている。コロナ感染者は軽症でも容体が急変するケースがあり、とりわけ自宅療養では、患者本人や同居する家族らが重症化の前兆などを正しく理解しておく必要がある。

 経過観察4倍超

 保健所の負担軽減のため、自宅療養者の経過観察を行う東京都の「自宅療養者フォローアップセンター」。1日あたりの経過観察件数は、4回目の緊急事態宣言が適用された先月12日は890人だったが、今月上旬には4千人近くに。4倍を上回る件数に膨れ上がっている。民間委託で保健所を補助する役割のセンターだが、感染拡大により対応が逼迫(ひっぱく)し「ピークが見えず人手が追いつかない」(担当者)。100人体制で健康観察などにあたっているが、返信が翌日以降になることも多いという。

 保健所から配布

 厚生労働省によると、自宅療養は医師による感染の診断後、医療機関が管轄の保健所と患者情報を共有し、保健所が家族構成や重症化の恐れなどを検討した上で決定される。このため、感染者は保健所から電話があった場合は症状や家族構成を正確に伝える必要がある。

 自宅での療養が始まると保健所などから定期的に経過観察の連絡があり、自身の体調を報告する。中でも症状を客観的に判断するために重要なのは、保健所などから配布されるパルスオキシメーターで測定した血中酸素飽和度の数値だ。日本呼吸器学会によると、標準値は96~99%とされ、90%を下回ると呼吸不全の状態となっている可能性がある。保健所の担当者は「93%を下回ったらトイレに行くのも苦しくなってくる。無理をせず救急車を呼んでほしい」と呼びかける。

 神奈川県の担当者はパルスオキシメーターについて「正しく使用しなければ異常値が出ることもある」と指摘。「座った状態で指を机に置き、動かさずに測定してほしい。手足が冷えている状態やむくみ、爪の変色があれば正しく測定できない場合がある」と注意を促す。

 13項目チェック

 一方、厚生労働省は重症化の前兆となる緊急性の高い症状を自分でチェックできるリストを公表している。「顔色が明らかに悪い」「唇が紫色になっている」など13項目あり、1つでも該当する場合には「定期的な連絡を待たず、各自治体が設ける窓口へただちに連絡してほしい」(厚労省の担当者)としている。

 このほか家庭内感染を防ぐために役立つのは、東京都がホームページ上で公開している「自宅療養者向けハンドブック」だ。感染者と部屋を分けるといった基本的な対策のほか、汚れた感染者の衣類やシーツは80度のお湯に10分以上つけてから通常の洗濯を行う▽感染者の体を拭いたり体液に触れたりする可能性がある際は、使い捨てのエプロンや大きめのごみ袋を身につける▽感染者が使用したティッシュや看護に使用したものは密閉して捨てる-など、同居人が取るべき対策も細かく列挙している。

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