ヘルスケア

自宅療養急増 「第5波」訪問診療、緊迫する現場から (2/2ページ)

 大阪は1・4万人、東京2・4万人

 厚生労働省によると、全国で自宅療養している新型コロナ感染者は18日時点で9万6709人で、7月28日時点から倍以上増加。10万人に迫る勢いとなっている。

 政府は「第3波」での病床逼迫などを踏まえ、3月には病床数の上積みを都道府県に要請。全国の確保病床は、同月時点から約7千増の約3万7700床、宿泊療養のための確保客室も約1万1700室増の約4万1600室にまで増えた。だが、「第5波」は過去にないペースで感染が急拡大しており、課題は山積している。

 大阪府では23日時点で、1万4194人が自宅療養中。府医師会によると、約80の医療機関が訪問診療を実施しているが、主にかかりつけ患者が対象となっており、かかりつけ医を持たない患者への対応が遅れる事例も発生している。府医師会は「年内に自治体との連携を図り訪問診療体制を整備する」とした。

 一方、東京都では同日時点で2万4千人以上が自宅療養中。病床に比較的余裕がある地方の医師にオンライン診療を依頼するなど、さまざまな試みを展開している。(鈴木文也、桑村大)

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