ヘルスケア

大阪のコロナ専門病院、3カ所目は住吉総合病院

 大阪府と大阪市が新型コロナウイルスの専門病院として大阪市住吉区の「阪和住吉総合病院」を活用することが6日、関係者への取材で分かった。府内3カ所目の専門病院となる。入院患者の転院は7日にも完了する見通しで、準備が整い次第、運用を開始する。

 近く市が公表する。関係者によると、同病院では全115床のうち、すでに13床をコロナ患者用として運用している。これに新たに42床を追加し、55床体制でコロナ対応に当たる。他の病気などで入院中の患者は同じ医療法人の別病院で受け入れるという。

 府市のコロナ専門病院は現在、中等症専門の市立十三市民病院(同市淀川区、90床)と、軽症・中等症に対応する阪和第二病院(同市住吉区、40床)がある。住吉総合は阪和第二と同じ医療法人「錦(きん)秀(しゅう)会」が運営している。

 松井一郎市長はこれまで新たな専門病院について、基本的に中等症専門とする意向を示し、重症化防止に効果がある「抗体カクテル療法」を実施するとしている。早ければ今月中にも運用を開始する。

 同医療法人の感染対策特任委員長を務める高田実・阪和第二病院副院長(73)は6日、産経新聞の取材に「公でまかないきれないところを民間で補う。阪和第二で培った専門病院としてのノウハウを生かしたい」と話した。

 大阪府の6日時点の軽症・中等症の入院患者は2368人で、確保病床(2696床)の使用率は87・8%。

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