東京マラソン財団は17日、東京都内で臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染状況などを踏まえ、10月17日に予定していた「東京マラソン2021年大会」を来年3月6日に延期することを決めた。同日に予定されていた22年大会は不開催となる。
同財団は「9月30日まで延長されている東京都の緊急事態宣言が解除されたとしても、大会当日の救急医療の状況が読めず安全・安心な大会運営が難しい。さまざまな日常生活への制限が継続される中で東京マラソンを開催する社会的影響を熟慮した」と説明した。
財団によると、21年大会に参加予定だったランナーの出走権は維持され、追加費用などなく来年3月の大会を走ることができる。出走を希望しない場合、支払い済みの参加料とPCR検査費は事務手数料などを引いて全額返金される。
財団は10月を目途に、21年大会のランナーとボランティアに対し、来年3月の大会に参加するか意向を確認する。22年大会の出走権を持っていたランナーへの対応は今後検討する。
21年大会は当初、3月に予定されたがコロナ禍で10月に延期。感染対策として一般ランナーの定員を3万8千人から2万5千人に絞っていた。来年3月の大会も定員は2万5千人。