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新型「レクサスES」 最新のアダプティブハイビームで“眼光”鋭く誕生 (1/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 「レクサスES」がマイナーチェンジを経て誕生した。フロントライトが薄型になっていっそう眼光鋭くなり、新時代の扉を開くにふさわしい顔つきとなったのが外観上の目新しいところだ。ただ、その印象的な眼光は実は高度な技術が埋め込まれたことが源にある。新たに備わった「ブレードスキャン式アダプティブハイビーム」という高性能ヘッドランプだ。

 “良いとこどり”のハイビーム

 一般的に夜間をハイビームで走行する場合、対向車とのすれ違いや先行車の追走などで、先方の幻惑を誘うことがある。ハイビームははるか遠くまで強い光を届かせることで、夜間の視認性を飛躍的に高め、安全度を確保することができるものの、対象車に迷惑をかけてしまうという弊害もある。それを軽減させるのがアダプティブハイビームだ。

 理論的にはこうだ。ハイビームでの走行中、対向車のライトや先行車のテールランプをセンサーが確認すると、その部分だけライトをロービームに変える。つまり、対向車や先行車に対してのみロービームであり、その他の暗いエリアはハイビームを照射する。

 ちなみに対向車や先行車を確認して、すべてを自動にロービームに切り替えるのは「オートハイビーム」であり、アダプティブハイビームとは区別して考える必要がある。そしてそのアダプティブハイビームで一般的なのは「アレー式アダプティブハイビーム」と呼ばれるもので、フロントのハイビームライトに組み込まれたプレートが対象物の照射角度の部分だけを塞ぐことで幻惑を回避するものだ。

 だがレクサスが開発した「ブレードスキャン式」は、それとは異なる。高速で回転する円盤、イメージとしてはコンパクトディスクを想像していただければ当たらずとも遠くないのだが、その円盤に高速で点滅するライトを照射し、残像効果により、その点滅は人間の瞳には安定して照らしているとしか判断できない。その点滅を瞬間的に間引くことで幻惑を減らすのである。

 言葉にすると難しいのだが、ブレードスキャン式が優れている点は、限りなく対象物を正確に切り取ることができることだ。

 一般的なアレー式では、対象物だけを正確に切り取ることができず、影に隠れている自転車や歩行者をも闇に包んでしまう傾向がある。だがブレードスキャン式は、影に隠れた人や自転車を確実に照射する。つまり死角が少ないのである。

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