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ワクチン集団接種会場、閉鎖相次ぐ 43自治体の3割超

 新型コロナウイルスワクチンの2回目接種を行う集団接種会場について、東京23区と全国20の政令指定都市の計43自治体のうち、3割以上の14自治体がすでに閉鎖したか、今月中に閉鎖する予定であることが16日、各自治体への取材で分かった。政府は月内に希望者全員への2回接種完了を目標に掲げており、12月以降に継続する自治体でも規模を縮小する。高齢者らの3回目接種が今後本格化するため、未接種者の接種機会は限定される見込み。

 各自治体に今月12日時点の状況を尋ねたところ、東京23区では、墨田が9月30日、台東が10月3日、千代田も今月5日に集団接種を終え、豊島など6区は同30日までに順次会場を閉鎖する。政令市でも浜松が10月24日に閉鎖、岡山など4市が今月30日までに集団接種を終えるという。

 他に北区や横浜市など4自治体が12月中に、熊本市も来年1月10日に順次閉鎖することを決めている。また、仙台市は現在9カ所の集団接種会場を今月20日以降、1カ所に集約するなど他の自治体でも縮小の動きが加速している。

 一方、中央区や板橋区など10自治体は診療所などでの個別接種をすでに終了。接種が進んで残りの希望者が減る中で、江東区や堺市は1瓶あたり6人の予約が必要な米ファイザー製ワクチンの廃棄を防ぐため、集団接種に集約した。

 2回目接種の期限を設けている自治体もある。さいたま市は今月30日を期限として、個別接種は同28日、集団接種は同30日で終了する。ただ、12月以降に対象年齢の12歳に達する子供もいるため、個別に接種券を配布し、市内の医療機関で接種できるようにする。大阪市も今月30日が期限であることを市民に周知しているが、「12月以降も希望者がいれば受けさせる」(担当者)としている。

 練馬区は、12月2日から3回目接種を始めることを決定。集団接種16カ所、個別接種約350カ所で実施予定で、1、2回目の人も全ての会場で接種可能にする。個別接種は現在終えており、3回目も含め来年1月後半から再開する。

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