ヘルスケア

燃料電池バス使い避難所でPCR検査 筑波大が実験

 筑波大学(茨城県つくば市)は、水素で走る燃料電池バスを使った大規模PCR検査の実証実験を始めた。災害時の避難所などに駆け付け、夜間でも新型コロナウイルスの検査を行い感染症対策につなげる。

 18日に公開されたバスはトヨタの水素燃料電池バス「SORA」の車内を改装した幅2・5メートル、長さ10・5メートルの大型。エンジン音がないため避難所のすぐ近くに駐車し稼働しても気にならない静かさだ。発電機能もあり、非常用電源にもなる。

 車内にはPCR検査に使う全自動の遺伝子解析装置や核酸抽出装置などが設置されている。検査は唾液検体の採取から結果が出るまでの時間が40分程度と短く、結果はその場で判明、メールで受検者に通知する。1日約2千人の検体検査が可能という。

 筑波大は燃料電池バスを使ったPCR検査の実施により、被災地の避難所やボランティア活動における2次感染リスクを低減させ、安全安心な避難環境を実現させたい考え。狭い道路も走行できるよう同じ機能を備えたマイクロバスも開発中という。

 実証実験は内閣府の事業「戦略的イノベーション創造プログラム」の一環で、期間は来年3月まで。水素ステーションから半径25キロ圏内の保健所などに出向き、PCR検査の想定試験を行う。茨城県外で開催される国際的なイベントでも使用される予定だ。

 筑波大学医学医療系の鈴木広道教授は「他のPCR検査センターと同じクオリティー。バスは静かなので、災害時には夜間でも利用できる」と期待を示した。

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