この“欧州初の日本酒”の蔵元は、ノルウェー南部にある地ビール醸造所、ヌウグネ・エウ社。杜氏(とうじ)のシュティル・ジキウンさんは元パイロットだ。日本で日本酒と出会い衝撃を受けたことが、その後の運命を決定づけたらしい。ちなみに「裸島」とはヌウグネ・エウの日本語訳。もとはノルウェーの詩人イプセンの叙事詩から取ったのだとか。
「裸島」のラインアップの大半は加熱処理を行わない生酒。試してみると、フルーティーで後味のキレもよく、ギョーザにも合う。Izakayaスタッフに聞くと、山廃からくる酸味が、ノルウェーの魚料理などにマッチするらしい。既に日本にも上陸しており入手可能だ。
和食の広がりとともに、海外で日本酒の消費が増えている。逆に日本国内では需要の落ち込みがとまらない。国税庁によると1990年代まで100万キロリットル以上あった清酒の年間販売量は、2010年度には約59万キロリットルと激減。海外での日本酒人気も“逆輸入”されるといいのだが。(黒沢綾子/SANKEI EXPRESS)