死闘の舞台を日米が支援
とまれ日米両国は共に、死闘を演じた舞台フィリピンの支援に乗り出した。比大統領は既に支援を始めた米国に加え、海上保安庁の巡視船10隻を供与する日本に関し「安全と主権が脅かされたとき、米日以上に頼りになる友はいない」と公言した。
比外相に至っては、英紙に「日本が憲法改正し正規の軍隊を持ち、絶え間なく強硬に軍事力を増強する中国に対抗することを強く歓迎する」と断言。比外務省も「自衛隊を格上げし、この地域で自由な軍事行動を採れるようにすべき」と表明した。
政治・軍事の道具として歴史問題を持ち出しては、世界に“日本の軍国主義化”を喧伝(けんでん)する国は中国と韓国に限られる事実を証明した格好だ。同時に「戦訓」を教えてくれてもいる。
即(すなわ)ち、沖縄県が安全保障上の国際拠点だとの認識を持つこと。民主国家の軍事的精強性は、情勢いかんで、他の民主国家による尊敬の対象となること。同盟国を頼るばかりで、自ら戦う覚悟と実力を持たぬ国は力の空白を生み、地域全体を危うくすること。
フィリピンの失敗を、日本は軽蔑できる立場にない。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)