オバマ政権は(8月)30日、アサド政権による化学兵器使用で子供426人を含む1429人が死亡したとの調査結果をまとめた報告書を公表。報告書は、ダマスカス郊外の少なくとも12カ所に対してロケット攻撃が行われ、現地の映像や証言、犠牲者の症状などから、神経ガスが使われたと断じた。ロケットの発射地点はアサド政権の支配地域で、3日前からガスマスクを使うなどして攻撃準備が進められていたと分析。国連の調査団が証拠を集めることを懸念したアサド政権高官の会話も傍受したともしている。
ダブるイラクのケース
ジョン・ケリー国務長官(69)は(8月)30日、国務省で記者団を前に声明を発表し、報告書の内容に触れ、「これがアサドがシリア国民に対して行ったことだ」と断定した。しかし、米国内では、この報告書の信憑(しんぴょう)性を疑問視する声がある。民主党のジム・マクデルモット下院議員(76)はケリー氏の声明について、「(イラク戦争開戦前に)コリン・パウエル国務長官が全く同じことを言ったのを思い出した。彼らはすべてを知っているかのような態度をとっている」と指摘した。