そんなことを考えたのは、東京・日比谷のシアタークリエで上演中のミュージカル「ネクスト・トゥ・ノーマル」を見たからだ。日本初演となる同作は、米ブロードウェーでミュージカルとして14年ぶりにピュリツァー賞を受賞。主人公のダイアナ(安蘭けい、シルビア・グラブのWキャスト)は双極性障害を患っている主婦という、今までにない設定の物語である。
家族や医師は、精神を病んだ彼女を必死に「正常(ノーマル)」に戻そうとする。果たして「正常」とは何なのか、そして「正常」とは幸せなのか。詳しいストーリーは書かないが、見終わった後に考えさせられる作品であることは間違いない。
結局のところ、幸せを測るものさしは自分の中にしかない。迷ったら、自分の感覚に従うことだ。ただし、痛みやかゆみには早めに対処した方がよい。自戒を込めつつ。(道丸摩耶/SANKEI EXPRESS)