ところが、降りる駅を間違えて、日光山輪王寺大猷院というお寺に入ってしまいました。100段もの階段を上りきってから気づいたので、もう降りる気力は残っていません。ふらふらと他の観光客に着いていき住職さんのお話を伺うことにしました。するとそこは徳川三代将軍「家光公」の廟所(びょうしょ=墓所)。私の目の前にある絵は狩野探幽の唐獅子。しかも、修復をしていないというので、当時の気迫のようなものを肌で感じる事ができました。迷い込んだお寺で、こんなに素晴らしい体験ができるなんて! 少しだけ一人旅の楽しさを知ることができました。次回は東照宮のお話です。楽しみにしていてくださいね。(イラストレーター 平松昭子/SANKEI EXPRESS)
■ひらまつ・あきこ 1970年、愛知県生まれ。広告プロダクション退社後、フリーのイラストレーターに。ファニーでエレガントなイラストで人気を集め、現在は「GLOW」でコミックエッセーを連載中。「kate spade new york」日本公式ブロガー。水墨画や日舞をたしなみ、着物を愛好する。著書に「お洒落きものイズム」(グラフィック社)など。LINEのスタンプ「ラヴ&ゴージャス」が発売中。kimonosnack.blogspot.com