食堂では、メニューの調理に使う全材料の栄養素やカロリーが分かる一覧表を表示。食品を4種類の栄養群に分類し、バランス良く栄養が取れるよう工夫した「4群点数法」を取り入れている。
1人暮らしをしている1年生の長谷川かれんさん(18)は「食堂に弁当を持ち込み、不足する栄養素を補う副菜だけを頼むこともある」。
大学の食堂は外部の専門業者に委託するケースが多いが、ここでは管理栄養士の資格を持つ職員らが直接調理している。
食堂を取り仕切る管理栄養士の田中美和子さんは「学生に食事を通じて健康を考える習慣をつくってもらうのが狙い」と強調する。卒業時には在学中に出された全ての献立のレシピを載せた冊子が贈られる。
健康的な食事ができると学外からも多くの人が食堂に詰め掛けたため、昨年5月には一般向けの開放を休止。メニューを紹介したレシピ本や、イオンと共同開発した健康配慮の弁当も売り出される人気ぶりだ。(SANKEI EXPRESS)