島の中央にある三原山の山頂近くの山腹は、大きな爪でえぐり取られたような鋭い地滑りの6本の跡が残っていた。山肌には、水を含んでいることが分かる黒っぽい土の塊が露出し、山頂と市街地を結ぶ山道を崩して、扇状に広がりながら海沿いへと続いていた。
島の西端、元町港から東へ約1.4キロの神達(かんだち)地区では、多くの住民が今も行方不明になっている。無残に折れ重なった白っぽい木材は民家の柱だったのか、がれきと一緒に至る所に残され、その場所が集落だったことを思い起こさせた。黒い土から、天窓のある赤い屋根だけが見えている家もあった。消防隊員らが張り付くように屋根に上り、天窓から室内の様子を探ろうとしていた。
首都圏でも死者
台風26号による被害は広範囲に及び、東京都町田市では女性(67)が増水した川に流され、死亡が確認された。
神奈川県では二宮町の海岸で、小学6年の男児2人が波にさらわれ、行方不明になるなどした。(SANKEI EXPRESS)