テレビドラマでは、婚約者を失い心に傷を負った美貌のチェリスト矢吹薫(浅野)と、鈍臭い男、星野達郎(武田)の切ない恋模様が描かれた。再び人を愛することを怖がる薫を前に、ダンプカーの前に飛び出し、達郎が言い放った「僕は死にません」というせりふは、当時一世を風靡し、流行語にもなった。親日家のチーリンは「台湾でも高校時代にテレビドラマの放送を見ていました。大ファンでしたよ」と振り返り、本作への出演打診にはすぐに「ОK」と返事をした。公開を目前にした今、「日本の皆さんが私を好意的に受け入れてくれるか不安な気持ちでいっぱい」とも語り、観客の反応が気になって仕方がない様子だ。
チーリンの役どころもチェリストで、中国・上海を舞台に、身長が低く、不器用だが、愛に満ちあふれた内装業者の親方、ホアン・ダー(ホアン・ボー)との恋の駆け引きが展開される。99回目のお見合いに失敗したホアンは、美しいチェリストのイエ(チーリン)と出会い、一目ぼれ。2人はデートを重ね、次第にひかれ合っていくのだが、イエにはホアンとの恋に踏み切れない事情があった。かつてイエには婚約者がいて、結婚式を目前に行方不明になってしまったのだ。愛を受け入れることに臆病になっているイエに思いを伝えるため、ホアンは積極的にアプローチするのだが、ある日、婚約者が姿を見せる。