先発には今季6勝の美馬が起用された。10月4日に古傷の右肘の違和感で途中降板して以来の実戦だったが、レギュラーシーズンで1度もなかった完封を果たした。プロ3年目の右腕は「嶋さんが強気のリードで引っ張ってくれた」と感謝した。
嶋は第1、2戦で相手に内角球を意識させていた。「これでもかっていうぐらい攻めた」と内角をどんどん突き、美馬の持ち味の一つである外角スライダーを生かした。さらに右打者の懐をシュートで攻め、外角への変化球をより効果的に使う工夫もみせた。
星野監督は嶋の配球に「外角ばっかり構えて」と苦言を呈したことがあった。嶋も「(シーズンは)144試合あるからその試合というより、トータルを考えて無難な方を取ってしまっていた」と振り返る。
だが、CSでは違った。強気が光った女房役が投手陣を引っ張り、チームを初の日本シリーズに導いた。(SANKEI EXPRESS)