関本さんは「今までとは違った新しいアプローチがあった」と振り返る。「これまでのミッソーニになかった柄を取り入れるなど、正統派のイメージを崩してアートを感じさせるコレクションが印象的でした」
関本さんによれば、今シーズンはパリ、ニューヨーク、ミラノなどほかの都市のコレクションでも、多くのブランドがこれまでの謙虚でクリーンなイメージを壊した。装飾性を際立たせながら、アートの感覚も取り入れたコレクションが印象的だったという。
「シャネルやプラダなど、ショー会場にアートピースを展示して、服にもその要素を取り入れていたブランドも。ミッソーニにもアーティスティックな要素がありましたし、東京コレクション全体にもそうした傾向が表れていました」
繊細さと遊び心
2日目の15日は、2002年に誕生した東京を代表するブランド「DRESSCAMP(ドレスキャンプ)」がコレクションを発表。今回は、ドレスキャンプが得意とするプリント素材を駆使した色彩表現が光った。フェミニンで装飾的なシルエットに、ストライプやバナナなどのモチーフを取り入れて独特の世界観を表現。クチュールテクニックをふんだんに盛り込みつつ、遊び心も忘れない繊細なドレスが目を引いた。