1審判決は、薄被告の大連市長在任中などの約2045万元(約3億3000万円)に上る収賄と、500万元(約8000万円)の横領を認定。さらに、重慶時代に側近が在成都米総領事館に駆け込んだ事件での職権乱用罪にも問われていた。
今後は薄被告の党内の後ろ盾とされた周永康・前政治局常務委員(前党中央政法委員会書記)を頂点とする石油利権グループ「石油閥」にも司直の手が伸びるかどうかに焦点が移る。
≪厳罰で幕引き 基盤固め急ぐ指導部≫
中国の元重慶市党委書記、薄煕来被告に対する10月25日の高裁上訴審判決で、中国社会や共産党を大きく揺るがした政治事件は一定の決着をみた。だが、保守層や貧困層の間で薄被告を支持する声は根強く、厳罰で幕を引いた習近平指導部に反発を強める可能性がある。無期懲役と政治権利の終身剥奪が確定してもなお、薄被告が起こした権力闘争の火種はくすぶり続けている。
中国中央テレビは、山東省済南市の高裁で薄被告が手錠をはめられ、係官2人に両脇を押さえ付けられて判決を聞いた際の映像を放送した。薄被告は1審の判決時と同じように薄笑いを浮かべていた。