スリムでスラっと足の長い体形は現代の女性の憧れだ。ないものをあるように見せるだけでなく、女性の美しさや強さをふんだんに引き出し、着心地の良さを追求する英国のファッションデザイナー、マリア・グラシュヴォーゲル(44)が、今年もロンドンファッションウイークに出展した。
ファッションショーのキャットウオークを歩くモデルがまとっているものは、どれも自然な色使いで、エレガント。しかも、ダイナミック、かつ軽やかなものばかりだ。
「女性に好まれる、美しい服を作ることこそ、デザイナーである自らの使命だと強く信じています」とマリア。
「布の裁断技術と、それをどう身体にフィットさせるかで女性は大きく変わります。私にとってデザインとは、最終的にその洋服を着る人のことを考えて創作することです」と強調した。
「女性の魅力引き出す」
ロンドン本店は、アトリエも兼ねている。マリア自身が顧客の応対をすることも多い。消費者の反応が何よりも楽しみだという。そこで直接受けた反応が、次の創作につながっている。