水上住宅は造船所で建設し、完成後、船で曳航(えいこう)する。構造自体は通常の家とほぼ同じだが、鉄の骨組みで強度を高めた。水害の多いバングラデシュの建設会社も関心を持ち、問い合わせがあったという。
アイブルフ計画は、08年の金融危機と近年の欧州債務危機による景気悪化の影響をもろに受けた。人工島は15年までに4つ目が完成するが、残る島の建設は停止。水上住宅を増やすため突堤を追加する計画もあるが、工事の見通しは立っていない。
入居はくじ引き
水上住宅は大人気で、入居はくじ引きだった。もともとオランダでは運河に浮かべたハウスボートに住む人も多く、水上生活への親近感が強い。日本のように台風の心配はない。
ロードボルさんに設計を依頼したソーシャルワーカーのアールト・クマンさん(43)は、母親がハウスボート暮らし。「僕も水が好きだし、首都で自宅を建てる土地を見つけるのは本当に難しい」と入居の動機を語る。
パートナーのシモーネさんは初の水上生活。バランスを保つため家具の配置に気をつける必要があるが「家の周りで夏には水泳、冬にはスケートができる。自然とともに暮らしている感じが好き」と満足そうだった。(アムステルダム 共同/SANKEI EXPRESS)