小沼建志理事長は「参加しない子供にも分かるよう、通学路にある110番の家は本番前から地元産のカボチャで飾り付けをした」と話す。神戸市北区の桜の宮児童館も、11年から地域の高齢者宅と110番の家などを巡る企画をしている。
地域住民と関係築く
ハロウィーンを楽しむ人は徐々に増えているようだ。東京都渋谷区の100円ショップ「ザ・ダイソー原宿店」の一角には9~10月にかけ、魔女のほうきやマント、悪魔の角など約300点のハロウィーン商品が並ぶ。
「最初はマントと帽子くらいしか扱っていなかったが、5年ほど前から商品を大幅に増やした。売り上げは昨年から30%伸びた」と大創産業(広島県東広島市)で原宿店を担当する片山淳さん。
街づくりに関する情報提供をする「子ども安全まちづくりパートナーズ」代表理事の山本俊哉明治大教授(都市計画学)は「防犯のために通学路の危険箇所探しなどばかりすると、住民に不安や不信感が高まることもある」と指摘する。「遊び心のある行事は、地域の住民と保護者や子供が信頼関係を結ぶ良いきっかけになる。子供が楽しみ、大人も役に立つと感じれば長続きする」と期待を込めている。(SANKEI EXPRESS)