リスナーと自らの存在
しかし、1枚目のアルバム「the dresscodes」をリリースし、全国ツアーを経験したバンドは、手探りの状態から脱し、新たに出会ったリスナーと自らの存在を確認した。そこで得た手応えが見事に新作「バンド・デシネ」にフィードバックされている。
メロディー、コーラス、音像など、聴き手にとっての間口が広がったような、明るさの増した作品という印象だ。この「開けた」印象に志磨自身も「4人の可能性を試す実験の意味合いのあった前作から、4人による他人のためのアルバム、がテーマかもしれない」と制作を振り返る。バンドの土台を築くのは一朝一夕ではできないことだが、2年間ですでに自分たちの形を作り、外に向けて音楽としての進化を見せつけてくれた彼らは、ロック好きだけに限らない多くの人たちに届くべき音を奏でている。