2014年からスタートする電気自動車(EV)によるレースシリーズ「Formula E(フォーミュラE)」のマシンが11月12日、ロンドンでお披露目された。
主催団体ではレースを通じてクルマ離れが目立つ若者たちにEVの魅力をアピールし、スローペースが続く市販EVの普及を加速させたい考えだ。「エキゾーストノート」(排気音)がとどろかない電気駆動マシンによるレースは、都心部の公道での開催などモータースポーツの新たな可能性を開く一方で、ファンをどこまで興奮させることができるのかと疑問視する声もある。
来年9月、北京で開幕
「電気自動車が走るので、F1レースと違って耳をつんざくような爆音が出ないから、家族で気楽に楽しめる。激しいチケット争奪戦もないから、F1より安く観戦できる」。ロンドンで会見を開いた主催団体フォーミュラEホールディングスのアレハンドロ・アガグCEO(43)は、EVレースの魅力をこう強調した。