総合格闘技団体「リングス」CEO、前田日明(まえだ・あきら)さんは「僕は一匹狼ではなく、虎を目指している。一匹狼は群れにいると害になるから追い出されただけでしょう」と語る=10月18日、東京都渋谷区(小野淳一撮影)【拡大】
本田昌広監督の新作「タイトロープ アウトサイダーという生き方」(ナレーション・吉川晃司)は、そんな「THE OUTSIDER」に出場するとびっきり個性的な男たちの生きざまを追ったドキュメンタリーだ。作品には、さまざまな生い立ちや環境にある「不良」が登場。また、年齢やプロでの試合経験といった参加資格の関係で、ごく普通の社会人も大勢いて、その職業も現役の弁護士、医者、公務員と実に多彩だ。一見、安定した職業に就いたかに見える彼らが大会への参加を通じて、何かにとりつかれたかのようにあるべき生き方を模索する姿は、新鮮であり、興味をそそる。
若者の更生を真剣に願う
前田も自ら認めるアウトサイダー。いわゆるプロレスとは距離を置き総合格闘技団体「リングス」をたった1人で立ち上げ、努力の末に世界各地に支部を創設。ロシアのエメリヤーエンコ・ヒョードル(37)ら後に日本で有名となる大物選手たちを次々と招聘したり、引退試合ではアマチュアレスリングの怪物、アレクサンドル・カレリン(46)との対戦を実現させた。「人間はくすぶる時もあっていいでしょう。でも困難な状況を打開したいのならば、立ち向かっていかないといけない。努力もしないで平等を叫んでもだめなんですよ」