前衛的(アバンギャルド)なものに慣れたパリっ子をも驚かせた初音ミク(ハツネミク)のミュージカル。地下道に大きなポスターが張られてました=2013年11月14日、フランス・首都パリ(クレモンティーヌさん提供)【拡大】
前衛(アバンギャルド)であること、結果を恐れず何かを提案することだけが、物事を前進させる力を持つのだと思います。前衛的なものは、人を不安にさせ、時には不快にさせたりします。それに対して後衛(キッチュ)なものに人は安心するのだと思います。
わからないものに触れること
今回の舞台には、普段から前衛的なアートに慣れているパリ中のインテリが集まったとも言えますが、そんな彼らですら大きな衝撃を受けていました。この新しいアートに正に賛否両論。素晴らしい現象です。
同時にアイドル、ミクちゃんのコンサートを見たかった若者たちには不評だったと思います。確かに彼らが期待する「いつものかわいいミクちゃん」とは違う、ディープな世界は難解。しかし一つの表現方法として今回の舞台を見たことは、いつかきっと彼らにとってプラスになっていくことでしょう。
子供の頃、初めて聴いたフリージャズは不快だったけれど、その世界に触れさせてくれた両親に感謝しています。わからないものに触れること、経験することは人生を豊かにする大切な鍵だと信じています。