マフィア組織の犯行との見方も根強い。米歴史家らによれば、弟のロバート・ケネディ司法長官がマフィアの徹底摘発に乗り出したため、怒りを買ったとの推測もある。
ほかにも、オズワルドが1959年から数年間、ソ連に一時亡命したため、ソ連の国家保安委員会(KGB)が事件の背後にいたとの説、キューバのカストロ政権が主導したとの説もある。
「単独犯行説は誤りで、陰謀説こそ正しい。それらは単に(委員会によって)証明されないまま葬り去られただけだ」。ケネディ暗殺事件に強い関心を抱くニューヨーク在住の会社員、ラジさん(34)はこう語る。
ジョンソン大統領(当時)は64年、事件の機密資料を2039年まで公開しないと決定したが、その後大半の資料が順次開示され、米議会は1992年、残りの資料を2017年までに公開することを決めた。
ニューヨーク市立大のマイク・ドレッセル講師は「暗殺は米国史の重要な転機点となった。68年には、ロバート、黒人指導者のキング牧師らが凶弾に倒れた。暗い過去、複雑な社会構造を持つ米国が今後、健全な社会を作れるかは私たちの世代にかかっている」と指摘した。(ニューヨーク 黒沢潤/SANKEI EXPRESS)